【近況】パパも新年初の本人の会へ
今週はパパは本人の、私は家族の自助グループへ行って来ました。
パパは月2回、精神保健センターで開催されている本人の会にメインで足を運んでいます。
ギャンブル依存症と診断を受けたのが精神保健センターだったこと、我が家から1番距離が近いこと、自助グループと違いスタッフの方や精神科の先生が参加されていること、誰かが話している時も比較的自由に発言出来るところが、パパには合っているようです。
月2回の決まった日のみの開催なので、予定が合わずに1度逃すと丸々1ヶ月空いてしまうことになってしまうので、そういう月はギャンブラー本人の自助グループへも足を運ぶようにしています。
依存症は薬を飲んだら治るような病気ではないので、認知行動療法が回復へ向けての唯一の鍵だと聞きました。
『回復は足から始まる』
と、聞くのですが、本当にその通りだなぁと感じることがパパも私もよくあります。
最初の頃は、ただただ同じような経験をした人の体験談に耳を傾けることに、あまり意味を感じないのも良くある話です。
(パパも私もそういうところはありました)
特に初めて足を運ぶ時は、どういう場所なのかもわからないし、本人も家族も大体ドン底な状態で、ギャンブル依存症が治る特効薬や解決策を求めていたり、本人に至っては周りの人間に無理矢理連れて来られたというパターンもあるので、正直「求めてたものと違う」と感じる人の方が多数だと思います。
特に本人の場合で度々聞くのが、自分の先を行く経験者の体験談を聞いて
『自分はまだこの人達の域には達していないから大丈夫、もう足を運ぶ必要はない』
と、決めつけてしまい、その後足を運ばなくなってしまうというケース。
ギャンブル依存症は『治ることのない進行性の病気』
なので、自分はまだ大丈夫!と1度足を運んでから顔を見せることがなかった人が、しばらく経って以前より酷い状況になって戻って来ることも良くあることのよう。
騙されたと思って足を運ぶ回数を重ねて、周りの話に耳を傾けてみると、意識せずとも徐々に色んな発見や気付きがあるのが、認知行動療法のすごいところだなぁと感じます。
パパが2017年6月に初めて本人の会へ行き、帰って来てから話を聞かせてくれた時に、言い方は悪いですが「人して最低の人間の集まりだ」とゾッとしてしまったのですが、その後に私自身も家族の会へ足を運び、ギャンブル依存症と言う病気を知ることで少しずつ考え方も変わっていきました。
今ではパパが本人の会へ行って、聞いたことや感じたことを聞くことが楽しみですし、パパも私が家族の会で感じてきたことを聞くのを楽しみにしてくれているようです。
今まで怒りや喧嘩の種でしかなかった『ギャンブル依存症』という病気が、夫婦共通の関心事になり、お互いを深く知るキッカケになっていると感じます。
日本では、まだまだ世間一般から理解されることのない病気ではありますし、私自身もパパのギャンブル依存症を理解しようと努力することに疲れることもあるので、我が家もこのまま円満に家庭生活を維持出来るかの保証はないですが、回復を焦らず、まずは夫婦という1番小さな関わりの中で理解を深めていきたいなと思っています。