全てはギャンブルのため-500円欲しさに全国ニュースになった80代男性-
一昨日の夕方、つけっぱなしになっていたTVで500円の賽銭泥棒をした80代男性がニュースに出ていた。
別の神社の宮司さんが、その男性を不審思い、後を付けていたことで捕まった様だ。
防犯カメラにはしっかりとその男性が映っていて、その宮司さんの神社でもどうやら賽銭泥棒をしていたのではないか?との疑いがかかっている様だった。
500円の賽銭泥棒をした80代男性の動機は生活に困窮して、どうしようもなくなって。。などの理由ではなかった。
犯行動機について。。
『ギャンブルをするお金が欲しかった』
とのこと。
「出たーーーーー!!」
依存症者特有の思考回路!!
と、思いましたね。
そんな犯行動機、世の中に通用すると思ってるの!?と言いたくなることを平気で言えちゃう姿。
紛れもなくその80代男性はギャンブル依存症でしょう。
80代ならもう金融関係から借りることも出来ない、持ち金も使い切った、きっと親族にも見放されている、年も重ねているので強盗するほどの元気はないだろう。
脳内で『ギャンブルがしたい=金が必要=盗むしかない!』になってるんだろうなと思ったのが、ここ半年間ギャンブル依存症という病気について学んだ私の感想です。
ハートネットTVのクレプトマニアの回でも放送されていた様に「罰だけでなく治療」が、本当は必要だけれど、80代までギャンブルに依存しながら生きてきた男性の周りには、きっと病気を理解してサポートしてくれる人なんて残っていないんだろうなと思いました。
どんどん周りから孤立して孤独になっていく病気。
ギャンブル依存症が進行していくと、犯罪に手を染めてしまうと言うのは本当によく聞くこと。
通常の思考回路では、全然理解出来ない理由でも、ギャンブル依存症者本人には、自分がした行動への立派な理由になってしまっている。
正常な判断力も奪う、本当に怖い病気だと思う。
パパのギャンブル依存症がわかってから、自助グループだけでなく、様々な関連書籍を読んでいるのだが、世の中に流れているニュースの中には、ギャンブル依存症という病気が関わってる事件も多くあることを知った。
以来『依存症』という病気が実はとても身近で、私達の生活に影響を与えているんだなぁという意識を持って世の中を見るようになった。
たった500円で全国に顔や名前がニュースになってしまった、80代男性。
側にはいなくても家族や親族もいる身なはず。
余生も残り少ないであろう、今回の事件の80代男性が残りの人生少しでも心穏やかな幸せに過ごせますように。