パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

理解不能なパパの発言③

シリーズ化してきた『理解不能なパパの発言』

 

今回は自分がギャンブル依存症と分かっている状態で、2017年11月後半から2018年2月までの約3ヶ月で借金80万のスリップ(再発)をしたあいだの発言。

 

2017年6月にギャンブル依存症と診断を受け、そこからパパは本人の会や自助グループへ、私は家族の自助グループへ足を運び、ギャンブル依存症という病気や対応、自分の生き方について学んできました。

 

その過程で、私は毎回の様に気づきがあり、自分が『共依存症』だということ、『AC(アダルトチルドレン)』を抱えているということを知った。

 

更にその2つに注目しながら、自分を見つめ直している中で「本当の回復してる状態って何だろう??」という疑問を持つようになったのだが、

 

そこから程なくしてタイミング良く「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子さんに、お会いすることが出来た。

 

『回復してる人って、こういう人の事をいうのか!!』

 

と、すごくパワーを頂いたし、衝撃を受けた。

 

そしてこれもまたタイミング良く、その1週間後に地元で初めての「回復した方達によるスピーチ会」に参加することが出来た。

 

そこでは回復したギャンブラー本人の方や、回復した家族の方が貴重な体験談を話してくれて、またしてもものすごくパワーを頂くことが出来た。

 

このような流れから、私は色々なことに気がつくことが増え、少しずつ「以前と違う自分」を感じるようになった。

 

それを感じるとやはり嬉しくて、2018年に入ってから、パパに「自分の回復を感じる」と話をしていた。

 

パパも2018年1月から自助グループへ足を運ぶ回数を増やしていたので、スリップしてるとは知らない私は2人とも回復に向かっていると勘違いして、パパに「パパは自分が回復してる感じはある?」と聞いたことがある。

 

その時パパは。。

 

『回復してるって感じるよ!』

 

と、ごく普通ーな顔をして言っていた。

 

 

》その頃には盛大にスリップしていたのに!!《

 

理解不能です。。

本当に妄想の世界で生きているとしか思えない発言。。

 

これがギャンブル依存症という病気の症状なのか?と思うけれど、やっぱり人の目を気にすぎてこういう嘘を重ねてしまう辺りは、発達障害から来てるのかなとも感じてしまう。

 

さらに、先日のバレンタインデーの日にスリップが明るみに出た際に、この時の話を聞いてみたところ、

 

「世間の目が気になって、嘘をついてしまった」

 

と言っていた。

 

世間の目とは!?

この時は私しかいなかったし、基本的にギャンブル依存症の問題はパパと私の中での会話だったのに。。

 

「世間体のために回復してる風でいなくちゃいけない」

 

とでも思ったのでしょうか??

 

私と会話していたはずなのに、パパの見ている世界は『対、世間』だった。

 

そう考えると、いつも私と話していても「別の何か」を気にしていることは普段からとても多い。

 

幼少期に周りから過度の期待をかけられたことを、未だに引きずっているパパらしい発言なのかもしれないなぁと感じた。

 

全然私はそんなの求めてないし、辛いときも嫌なことも正直にぶつけてくれた方が全然嬉しいと話しても、パパの中の「世間」がカッコ悪いことは許さないんだろう。

 

だからってそれを自分の座右の銘にして

 

『カッコ悪いことはしない』

 

と、竹を割ったような生き方をすることも出来ない。

 

パパの中の「世間」的に後ろめたいことをしたら、もう自分の人生はそこで舵を取ることが出来なくなる。

 

そして様々な依存行為に没頭していく。。

 

やっぱり私がいくら自分を変えても、優しく接しても、愛情を示しても、変わることはないんだな。

 

私の問題は私だけの問題なのと同じで、パパの問題はパパだけの問題なのだなと再度実感した。