パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

自助グループで1周年を迎えて

2週間前のミーティングで、自助グループに繋がって1周年のお祝いをして頂きました。

 

バースデーミーティングの1ヶ月前くらいから、自分の1周年が楽しみすぎて頭の中は

 

「祝1周年!私♡♡♡」

 

みたいな気持ちでいっぱいでした。

 

そのくらいパパのギャンブル依存症が分かって、家族の自助グループに繋がることができてからの私の1年は濃いぃぃ時間でした。

 

色んな想いがある中で、バースデーミーティングではどんな話をしよう??と、1年を振り返って色々と思い出し、それこそ1ヶ月くらい前から何を話そうか考えていました。

(楽しみにしすぎ!笑)

 

1年前、初めて自助グループに繋がった日。。

 

その頃の私は、5月にパパの大きな借金発覚、6月初旬にギャンブル依存症の診断があり、初めてギャンブル依存症という病気があるという事を知って、関連書籍を大量に買い漁り読み耽る日々。。

 

パパは診断を受けた精神福祉保健センターの本人の会へ参加し、私も精神福祉保健センターで勧められた家族会へ翌月参加することを心待ちにしていました。

 

ですが『家族に連れられて診断を受けただけ』状態のパパは、今考えると"否認の真っ最中"といった感じで、借金のことも浮気のことも病気のことも真剣に取り合おうとは思っていなかったと思います。

 

私も私で、その当時は「パパの問題は私の問題!!」と思い込んでいたので、苦しい苦しい。

 

パパには何を話しても話にならないし、友達に話しても心から楽になれることはないし、子供達には日常があるし、ドン底からの絶望みたいな最悪の感情を引きずりながら何とか辛うじて日常生活を送っていた感じでした。

 

「早く家族会へ行ってみたい」

 

昨年の6月はそう思い続けていました。

 

そんな日々を送る中で、ドン底と絶望の極限状態に耐えきれなくなり

 

「独特だからちょっと馴染みにくいかもしれないよ」

 

と精神福祉保健センターの方に言われていたけれど、精神福祉保健センターの家族会ではない自助グループに参加してみることに。

 

それが今も通っている自助グループとの出会いでした。(2017.6月下旬)

 

"すがるような気持ち"とは正にこの時のことを指すと思います。

 

私が参加した日は、たまたまそのグループの創立12周年のバースデーでした。

 

恐る恐る会場に足を踏み入れた私に「どうぞどうぞ〜」と優しく声をかけて下さった仲間達。

 

そして第一声に。。

 

「ギャンブラーご本人さんですか(*´꒳`*)?」

 

と聞かれました!笑

 

8年間、ギャンブル依存症という病を目の前に戦い続けてボロボロになり、ようやく辿り着いた安息の地で、まさかのギャンブラー本人と間違われるという!!笑

 

「いやぁ、私はギャンブルは全然やらないんですぅ」

 

とか言いながら、まさかの展開に心の中で笑いました!笑

 

その後、旦那がギャンブル依存症と診断されて、家族会の日まで待たずに参加させて頂きましたと話し、お隣に座っていた仲間がとても親切に色んな話を教えて下さり、緊張MAXな私の心をほぐして下さいました。

 

もう一つ、この日参加していた仲間が全員年上の女性だったことが、年上の女性に萎縮してしまうというAC(アダルトチルドレン)の問題を抱える私としては怖かったのですが、

 

それも同じ"ギャンブルの問題に影響を受けた家族"という経験した先行く仲間としての温かい言葉掛けの中で、怖さが解けていく感じがしました。

 

さらに、この日はグループの12周年で大きなケーキでお祝いをする日だったこともあり、私の殺伐とした気持ちを和らげてくれる、とても素敵な時間を過ごすことが出来ました。

 

また、その日に参加していた仲間の分かち合いを聞いて、共感できる部分がとても多くて「こうやって苦しい思いをしてたのは私だけじゃないんだぁ。。」と本当に救われるような気持ちになったことを覚えています。

 

確かに読み合わせの中で馴染みのない言い回しや、独特の表現が出て来たり、私が期待していた様な"ギャンブル依存症はこうすると治る!" みたいな、特効薬的な解決策は見出せなかったけれど、それでも分かち合いの不思議と救われるような感覚が心地よくて、翌週も参加してみようと思いました。

 

司会の方から、初めての方は6回は参加してみてから継続するか決めることをお勧めしていますと言われて

 

『藁にもすがる思いで来たし、よくわからなくても、とにかく素直に6回は参加してみよう!』

 

と思い、あっという間の1年を迎えました。

 

通っていくうちに、仲間と分かち合い以外のお話もできるようになり、仲間から「初めて来た時は分かち合いの中で泣いてしまう人も多い中、淡々と話をしていて強いなぁと思ったよー」と言われたことが、1番私を表している一言なんだろうなぁと改めて感じます。

 

バースデーミーティングで頂いたアファメーションの中でも「強い」と「素直」のお声を多く頂きました。

 

『泣く』という感情が欠落しているせいで強く見えてしまう私ですが、それが私なんだなぁと、1周年を迎えて感じます。

 

ギャンブル依存症のパパと、6人の子供達と暮らしてたら強くなきゃやっていけないよね!と自分の中で「泣けない自分」笑い飛ばすことにしました。

 

まだまだ始まったばかりの自助グループライフですが、2年目はどういう1年なるのかなぁと、これからの1年を楽しみにしたいと思います。