パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

ハートネットTVを見て依存症を考える

2017年10月31日〜11月2日に、依存症の番組(全3回)が放映されていた。

 

第1回のギャンブル依存症の回を見そびれてしまったのだが、その後の再放送で全て観ることが出来た。

 

私は開始5分で大号泣!!

今までTVを観ていて開始5分であんなに涙が溢れてきたことはなかった。

 

第3回の家族の回の時は、30分間ことあるごとに泣いていた。

 

WEBと連動した企画で、リアルタイムで依存症者を抱える家族や視聴者からの投稿があり、配偶者だけでなく、親、子供、友人。。依存症者の周りで苦しんでいる人達の生の声を知ることが出来た。

 

ハートネットTVを観た頃は、自助グループに繋がって5ヶ月ほどで

 

ギャンブル依存症は脳の病気』

 

という知識が少しずつは分かってきたが、2017年6月以降ギャンブルと借金は止まっていても、常識では理解できない発言や行動を繰り返すパパと生活をしていると、あまりの訳のわからなさに気がおかしくなりそうな時が度々あった。

 

私自身が依存症者ではないのでどうしてもパパの思考回路が理解出来ない部分と、ギャンブルや借金への衝動を理性で抑えている依存症者パパとが共存するのは、今もなかなか難しい部分がある。

 

それが、ハートネットTVの第2回「クレプトマニア」の回を見ていて『依存症』という病気に対して、急にストンと腑に落ちる瞬間があった。

 

それは治療の一環として、集団で話し合い(行動認知療法)をしているシーンだった。

 

「クレプトマニア」は万引きを止めることが出来ない依存症者の名称なのだが、その人達は万引きというわかりやすい犯罪を犯しているので、もちろん捕まれば刑務所へ行き、罪を償う。

 

そして無事に刑期を終えて出所した後に、また同じことをして捕まって刑務所へ戻るという人も多いという。

(繰り返し同じことをするあたりが様々な依存症者の共通点だなと感じる)

 

前科ありの依存症の人達が社会復帰を目指すのも至難の業だろうなと思いながら見ていたのだが、その中で各自がそれぞれ自分のことを話しているシーンで。。

 

『使うわけでも欲しいわけでもないのに、袋いっぱいに取ってしまう。それが止められない。』

 

という内容の発言を、悪びれもなくしていた姿を見て「依存症者ってこういうものなんだ」とパパが私に言ってくる理解不能な発言が急に腑に落ちたような感覚になった。

 

クレプトマニアと違い、犯罪を犯す手前(横領や強盗、泥棒など)のギャンブル依存症者は、罰せられることもなく、ただただ身近にいる人達を苦しめて金銭的にも心身的にも蝕んでいくだけなので、周りの人間からすると迷惑極まりない存在なのだが、ギャンブル依存症者本人にしてみたら、クレプトマニアの人達が話していたのと同じく

 

『やりたいわけじゃないのに、やってしまう』

 

『止めることが出来ない』

 

ということなのだろう。

 

本人としては「やりたくてやってるわけではない」ので、周りを苦しめてるなんて意識はなく、ただただ「自分が1番苦しい」とのこと。

 

なので周りは被害を被ったことで、ギャンブル依存症者に謝罪や罰を求めるけれど、「自分が1番苦しい」と本気で思っている本人達に、罪の意識なんて本当は存在しないのではないかなと思う。

 

こうして書き連ねていると、パパに振り回されるだけバカバカしいことなんだなぁと感じます。

 

ハートネットTVの再放送があるかはわからないのですが、HPで生の声を投稿している人達がいて、日々更新されており色々と参考になることがあります。

 

・第1回 ギャンブル依存症-孤立する当事者家族-

・第2回 クレプトマニア-罰だけでなく治療を-

・第3回 "チエノバ""依存症"-家族はどうすればいい?-

 

何かの参考になれば。。と思い、タイトルを記載しておきたいと思います。