パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

理解不能なパパの発言②

2017.6月にギャンブル依存症と診断を受ける前、パパの理解不能な不可解な言動について、私はずーっと『発達障害』を疑っていた。

 

ギャンブル依存症が進行していく中で、特に消費者金融から大きな借金があった2回は「多重人格」や「精神分裂」なのだと思った。

 

「うつ」や「統合失調症(昔で言う精神分裂症)」の症状は、消費者金融から大きな借金があった2回の時に如実に現れていた。

 

今パパは自助グループや本人の会に足を運ぶようになり、ギャンブル依存症について向き合っている中で、自分の依存症は『生粋のギャンブル依存』ではないと感じているようで、それは側から見ている私も感じていること。

 

買い物、借金、ギャンブル、人間関係。。

 

これらのものに複合的に依存状態なのだ。

 

要は『コントロール障害』なのだが、言動1つ取っても、本人の認識と側から見た認識が余りに違っていることに驚く。

 

何がキッカケでギャンブル依存症を発症したのか?を、掘り下げていけば掘り下げていくだけ私が一部しか知らない幼少期の頃が引っかかってしまう。

 

当時は「落ち着きがない子」「忘れっぽい子」「ちょっと変わってる子」で済んでいたであろう数々の幼少期のエピソードに加えて「特定の物事にこだわる」「柔軟な対応が出来ない」「他者の気持ちが想像出来ない」等々。。『発達障害』が関係していると思わざるを得ないことが多々ある。

 

現時点で自ら自助グループや本人の会へ足を運び、ギャンブル依存症と向き合って、借金やギャンブルが止まってる状態なのに、側にいる私が一向に『回復』を感じないのは、ギャンブル依存症が問題なのではなく、まだ本人が認めていない『発達障害』が問題なのではないかと思う。

 

ASDADHDの人がいることで、周りが不利益を被っていると感じたら、本人に受診を勧めて下さい』とのフレーズを読み、更にエピソードの例として

 

①「妻の出産に無関心。妻や子供の受診に付き添っても居眠りしてしまう。」

→共感が苦手、悪気があるわけではない

 

②「生活費をパチンコに浪費。子供の教育費を出し渋る。」

→お金を他者(家族)と分かち合うことに極端な抵抗感がある人もいる

 

を、読んだ時にあまりの具体的な内容とパパに当てはまり過ぎていて、やはりパパは『発達障害』なのでは?と感じた。

 

上記のエピソードを我が家バージョンにすると。。

 

①パパと結婚してから4回出産しているが、私が大変な時でもお構いなしに隠れて借金をしたり、ギャンブルすることについて、何も思わないのか聞いた時。。

 

「妊娠中で大変だろうと出産中で大変だろうと、産後で大変だろうと関係ないね!」

 

と、悪びれもせず『笑顔』で言われる。

 

そして一見、愛情があったらそんな行動しないよね?と思うことについて、

 

「でも俺は、家族が大好きだし愛してる」

 

を、常に一貫して『真顔』で押し通して来る。

 

なのでどれだけ嫁や家族を傷つけても、離婚という選択肢はないと言う。

 

これはギャンブル依存症、真っ只中の時の発言ではなく、『回復』途中にある今現在の発言。

 

②これもまさにその通りで、生活費をお構いなしに借金とギャンブルにつぎ込み、末期の時は競馬でものの10分で10万単位のお金を使っているのにも関わらず、

 

2人の娘が1年間ダンスレッスンを頑張って、やっと迎えた発表会の帰り道に、頑張ったご褒美としてずーっと欲しがっていた、1つたったの800円の小物を買ってあげる約束をしていたのだが、いざお店に行ってみると大きな声で「高っけー!!」と、これまた悪びれもせず言い放つ。

 

そして最近、自分のことをコントロール出来なくなり、ギャンブル依存症になった原因を、

 

「結婚して給料が自分だけのものじゃなくなって、お金を奪われているような感覚になった。だからお金を盗んだり、嘘をついたり、隠れて借金をするようになった。その補填のためにギャンブルをした。」

 

と、言っている。

 

それ以前にも高校生の頃の異常なお金の使い方や、働き始めてからも給料からでなく、スロットで貯金を作っていたことは棚に上げて、

 

『全ての始まりは結婚してから』

 

と、言っている。

 

こちらとしては、たまったものじゃない言われようだが、本人はもちろん悪びれもせずに言っている。

 

「じゃあ結婚したことが間違いだったね!」

 

と、返すと

 

『そうは思わない。離婚したいと思ったことも一度もない。みんなのことが大好きだし愛してる』

 

と、自分に隠したいことがある時はどんな嘘でもつくのに、そういう時はストレートに正直に悪びれもせず本気で真顔で、時には笑顔で言っている。

 

こういうエピソードは山ほどある。

 

常に自分の思いしか伝えて来ないし、こちらの発言に「そうなんだね」と思うこともないらしい。

 

なので、こちらがいくら「私はこういう気持ちなんだよ」とか「私はこう思ってるんだよ」と伝えても、

 

「でも俺はこう思ってる!」

 

最終的にはいつもこの言葉の一点張り。

 

それ以外の選択肢がパパにはない。

 

何度も書いているが『悪びれもなく』言っているので、本当に会話が成り立たないし、こちらの思いが伝わることもない。

 

伝わっていたら、こんなことになっていないし、ギャンブル依存症にもなっていないよねとも思う。

 

まだまだ未知数ではあるけれど、パパの場合はギャンブル依存症だけが問題なのではなく『発達障害』の問題から派生しての『依存症』それによっての一時的な「うつ」や「統合失調症」だったのではないかなと思う。