パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

ブログを始めた理由

2018年 元旦

新しい1年の幕開け。

 

2017年大晦日も悲しみと悔しさの涙で締め、2018年元旦も悲しみと悔しさの涙で始まりました。

 

そんな1年の始まりでしたが、今年は悪縁を断ち切って、良いことが沢山あるといいなぁとの思いを込めてブログ『パパはギャンブル依存症』を開設しました。

 

昨年6月、結婚生活8年目にしてパパのギャンブル依存症が判明しました。本人のギャンブル歴は約10年。高校卒業後から地元を離れ現在の会社へ勤め始めた頃から先輩達に連れられ、パチンコ、スロット、競馬をする様になりました。

 

依存症が発覚するには平均10年ほどかかるとの話の通り、我が家も発覚までにかなりの年月を費やしました。

 

度重なる嘘、裏切り、家庭内窃盗、多重債務、人格崩壊、浮気、うつ、自殺、横領などの犯罪、等々。。ギャンブル依存症という病気が引き起こす様々な現実の中で、私がこれまで経験して来た全てを綴って行けたらなと思います。

 

(あくまで私個人がパパのギャンブル依存症によって経験した事柄のみを綴っていくブログになります)

 

こうして書くとギャンブル依存症の本人は、ただの最低人間と思われるのですが、普段は真面目に働き、人あたりも良く、人様に好印象を与えている人物が実は。。というケースが多い気がします。

 

周りから「どうしてそんな人と一緒にいるの?」と、見捨てないで側にいる理由がわからないとよく言われたりします。

 

私からすると、ギャンブル依存症という病気を抱えていること自体はハードなハンデですが、それ以外にパパの嫌なところがなく、更に隠れた借金が表に出てくるまでの間は、こちらは何も知らずに普通に暮らし、幸せな家族だと思って生活しているので、突然爆弾を落とされた様な感覚になるのです。

 

そんな調子なので、普通に幸せな毎日に急な爆弾を落とされても、それに対応する気持ちの術もなく、問題解決でアタフタしている内に、またいつもの日常に戻ってしまう。。ということの繰り返しでした。

 

そもそも私はパパのことが基本的に好きなので、理屈抜きに嫌いになれないんです。

 

『おとぎ話を読んでいたのに、ページをめくった次の瞬間からオカルト話に変わる』

 

と、私が初めて読んだ本にそのようなことが書いてありました。

 

正にそんな感覚です。

ホラーじゃなく、ミステリーでもなく「オカルト」というジャンルがぴったりくる感じです。

 

これには『共依存』という別の病が潜んでいる可能性が非常に高く、私もその内の人ですが、そのことに気づいたのは自分が家族の自助グループに通い始めてしばらく経ってからのことでした。

 

私が共依存に気づき共依存を知っていく過程も包み隠さず綴っていきたいと思います。

 

ギャンブル依存症って本当に頭では理解しがたい病気なので、まともな感覚で捉えようとすると本当に本当に苦しいです。

 

依存症は進行性の病気で、一生治すことの出来ない病です。

 

ギャンブラー本人も家族も、長い時間をかけてジワジワと「当たり前の生活」が出来なくなっていくのですが、これについてもパパとの具体的なエピソードを交えて綴っていきたいと思います。

  

依存症は特効薬もないので精神科へ通い始めたり、回復施設へ繋がったからといって、それで完治することはないと言われています。

 

ただ、治ることはないが進行を止めて回復することは十分に可能であり、ギャンブラー本人も、その家族もそれぞれの『心の回復』を目指していくことで、人間らしい「当たり前生活」や「自分の人生」を取り戻して行くことが出来ます。

 

精神科、回復施設、自助グループ、等々。。自分に合った場所に足を運び続け、様々な体験談を知ることで変わっていくことが沢山あります。

 

私自身もこの半年間、自助グループに通い沢山の人達の体験談を聞かせてもらい、自分の中で気づくことがあり、変われたことがありました。

 

自助グループに足を運ぶことで、精神科治療でいうところの『グループカウンセリング(行動認知療法)』を自然と経験させてもらってるんだなと思い、そのような場があることが本当にありがたいことだと実感しています。

 

少し湿っぽい文面になりましたが、このブログでギャンブル依存症という病気や、ギャンブラーに振り回される家族の現実をありのままに伝えることで、まだ依存症と自覚していないギャンブラー本人や、ギャンブラーの行動が理解出来ずに苦しんでいる家族の助けになればいいなと思っています。

 

私もまだ完全に健康な心や自分らしさを取り戻せたとは言えませんが、大きく変化があったこの半年間の出来事に感謝の気持ちを込めて、ブログを始めたいと思います。

 

宜しくお願い致します☺︎

 

2018年 元旦

irietrip49