パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

【近況】新年初の自助グループへ参加して来ました

ギャンブル依存症のパパとの出来事を思い出しながらエピソードの下書きをしていますが、なかなか文章がまとまらないので、近況も合わせてブログを構成していきたいと思います。

 

パパがギャンブル依存症と診断を受けた昨年(2017.6月)に、診断先でギャンブル依存症者を抱える家族の自助グループへ行ってみるといいですよと勧められて、足を運ぶようになってから半年が経ちました。

 

始めて足を運んだ日は、今までで1番大きな裏切りがわかってからまだ数週間しか経過しておらず、人生のドン底に落ちている気持ちとパパを改心させる方法が知りたい気持ちが入り混じった複雑な心境でした。

 

自助グループという場所も、パパのギャンブル依存症が診断されてから知った場所であり、どんな人達が集まっているのか、どんなところなのかも全く想像出来ずにいました。

 

それに人生には色んなことがあるけれど、自助グループに助けを求めるのは一握りの特殊な人で、自分の人生には関係のない場所だとも心のどこかで感じていました。

 

そんな私が半年間、ほぼ週1回のペースで足を運び続けていられるのは、会場へ行きみんなの話に耳を傾けることで、欲しかった答えというのか?気付きというのか?が得られることが1番の要因です。

 

初めて参加した時はとても緊張していたことを覚えています。右も左もわからずに、初めて出会う自分と同じ境遇(ギャンブルの問題がある人に自分の生活が影響されている人)の、みんなの体験談を聞かせて頂き、自分の体験談をお話させてもらうということで、あっという間に時間が過ぎていきました。

 

正直なところその場でパパを改心させられる様な答えや、自分が早急にドン底から救われる様な答えを得ることは出来なかった上に『自分がギャンブラーを変えることは出来ない』という現実を突きつけられ、更に逃げ場のないドン底な気持ちになりましたが。。

 

そんな中で印象に残ったことがあり、1度の参加で「向き・不向き」を決めるのを急ぐのではなく、数回自助グループへ足を運んでみて欲しいとの一言があり、物事を素直に受け取るタイプの私は救われない心を引きずりながらも、数回足を運んでみようと思いました。

 

結果これが私にとっては大正解だったのですが、体験談や日々感じたことを聞かせてもらうことで、回数を追うごとにギャンブル依存症という病気への知識もつき、自分がどのように関わっていけば良いのかを少しずつではありますが感じ取ることが出来て、自分の中に落ち着きを取り戻すことが出来ました。

 

自助グループは広告を打って宣伝しているわけでもなく、参加を強制される様な場所でもないので、私が足を運び始めてからの半年の間にもギャンブラーの行動に悩み、何らかの方法で自助グループを知り会場に足を運んで来る人が何人もいましたが、やはり心の中でギャンブラーにつける特効薬を求めて来た人達が『自分がギャンブラーを変えることは出来ない』現実に失望するのか、1度きりでその後お会いすることはない人がほとんどでした。

 

自分と同じく子育て中の人や、壮絶な状況にいて自助グループに足を運ぶ気力も湧かない等々。。様々な事情があると思いますが、気持ちがわかる分、勝手ながら1度出会ったあの人達は今大丈夫かなぁと考えることがあります。

 

話を戻して。。新年初の自助グループへの参加も、私にとってとても意味のあるものになりました。

 

世の中はお正月休みと言うこともあり、普段お会い出来ない人達にお会いして話を聞かせてもらうことで、また1つ自分の中で漠然とモヤモヤしていたことへの気付きが得られました。

 

自分の頭の中で思い描いている家庭生活の幸せと、実際に幸せを感じる家庭生活は違うんだということでした。

 

私は自分が離婚家庭で10歳の頃から父と2人暮しという環境に育っているので、両親が揃っていて、年の近い兄弟がいて、お正月や誕生日やXmasなど楽しいイベントをみんなで祝って過ごすということが幸せな家庭生活の象徴の様に考えていました。

 

頭の中で思い描いている理想通りに過ごすことが幸せと思っていて、ギャンブルや借金で散々迷惑をかけられて、嘘や裏切りを平気でされ続けても「両親が揃っていて、年が近い兄弟がいて、イベント事はみんなで祝う」が頭から離れず、離婚しないでやり過ごし、一通り波風がおさまればまた普通の家庭生活を送ってる気になっている現実。

 

でも嘘や裏切りで傷付いた心はそう簡単に回復しないし、ほとぼりが冷めたらまた無神経に傷口をこじ開けて来るのがパパだし、こじ開けられれば今までのトラウマと拒絶反応が蘇ってくる。そうなると心に余裕がなくなり、自分らしくいることが難しくなって、少なからず子供達へも影響する。

 

果たしてこれが幸せな家庭生活なんだろうか?

 

まだ年収の1.5倍相当の借金が残っている状態のギャンブラーとこの先も生活することで、金銭的に叶わないこと、機会損失していることが沢山あるし、ギャンブル依存症は生涯治ることのない病気なので、この状況が劇的に変わることはないなと感じます。

 

今日は、自分の頭で思い描いていた家庭生活ではなくても、ギャンブラーとの生活を手放すことで得られる幸せな家庭生活もあるんだということがわかり、新年早々感慨深い1日になりました。

 

今はお正月休みで元気いっぱいの子供達の声を聞きながら、これからの事に想いを馳せつつ、おせちも食べ切ったので、今夜はカレーにしようかななんて考えています。

 

今年は恐れずに自分の求めているものを、素直に欲しいと言える勇気が欲しいです。