彼らは定型パターンで生きている
パパの人生が8割ウソで出来ていることを悟った時、同時に一定のパターンがあることに気がついた。
気がついたと言うよりも、この数ヶ月ギャンブル依存症という病気について知識を深めて来たことが、また1つストンと腑に落ちた感覚。
ギャンブル依存症の進行の状態や、症状は細かい内容は違えど、嘘をついたり、強迫的な考えに囚われたりする部分はみんな同じだ。
2017.11月から密かにスリップしていたパパが2018.1月には2ヶ月経たずに借金が80万を超え、借金も回数を追うごとに金額が膨らむスピードが速くなり、
気持ちがどんどん詰まって行き、家族への後ろめたさと膨らむ借金への恐怖から、バイトへ向かう気持ちになれず、バイト先へも家族へも嘘をついて1月に1日休んでいたことがあった。
バイトの給料は現金の手渡しなのだが、1月分の給料が出た時は、私も産後すぐだったこともありしっかり確認しておらず、1日分少ないことに気づいていなかった。
ましてや仕事だけでなく、月にたった2〜4回のバイトまでサボってるとは思わなかった。
そしてパパを責める前に考えた。
「1月分の給料ってことは、スリップを言えずに借金で頭の中パンパンに詰まってる時だから、バイトをサボってどこか行ってたんだろう」
「思えばやたらと早起きで家族サービスが良かった休日があったな」
この2点が自分に後ろめたいことがある時のパパの定型パターンなので、本当はバイトに行ってないのに、行ったと嘘をついているんだろうなと確信した。
こういう時は決まってパパは「みんなに○○してあげたい」を主張してくるのだが、この日の休みはそのセリフを昼間から繰り返しては家族サービスをしていた。
そして、それに気づいた後にバイト代が1日分足りない件を話してみたのだが、私が先に私の考えた仮説を伝えると、正直に言いやすくなったのか、その日のことを話し始めた。
「スリップして借金をしてしまったことを、ママに"いつ言おう、いつ言おう"とばかり考えてて、バイトに行く気持ちになれなくて、バイト先にも家族にも嘘をついてサボってマンガ喫茶に行った。」
とのこと。
いやいや、マンガ喫茶好きだね。
と思わず突っ込みたくなるところだが、1つが腑に落ちるとパズルのピースが合うようにどんどん辻褄が合っていく。
そしてふと、これはギャンブル依存症の症状の定型パターンだなと理解した。
もしかしたら私が嘘をつかれたことに対していちいち腹を立てることなく、反応せずに一歩引いた目で見ることが出来たら、これほど分かりやすく対処しやすい症状もないのかもしれないと思った。
人は自分が本当に求めない限りは、そう簡単に変わらないという定説も含めて、この定型パターンを踏まえて一緒にいる間は付き合っていこうかなと思う。