パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

また借りられるカラダにしてしまうとは?

2月初旬に参加したIRセミナーで、田中紀子さんがお話されていた中で、

 

アルコール依存症は体調を崩しても病院で治療して、また飲めるカラダにしてしまう」

 

ということを言っていた。

 

ギャンブル依存症の場合は、周りが知らずと尻拭いをしてしまい、また本人が『借りれるカラダ』を作ってしまうことが、回復を妨げて病気を進行させてしまうという。

 

これについては、何度も何度も経験しているので今回の盛大なスリップでも痛く身に染みた。

 

けれども一般的な人と同じように働き、社会的な信用も保たれている人間が『借りられないカラダ』を作る方が難しい。

 

本人が「もう貸さないで!」と手続きすることは可能だが、病気真っ最中の時は、ギャンブルのために後先なんて全く考えずに何としてでもお金を手に入れようとするので、

 

例え消費者金融や銀行、カード会社から借りられなかったら、迷わず闇金は走るか、横領、窃盗などの犯罪を犯しがち。

 

みんながみんなそうではないけれど、パパの場合は「闇金へ行く」と自分で言っていたから間違いなく行くだろう。

 

現に、2017.5月に発覚した340万の写真の時に、消費者金融からの借り入れがこれ以上出来ないと分かった時、必死に闇金を調べていたと言っていた。

 

ほんとギリギリのところで私が嗅ぎつけ、救われるのがパパのパターン。

 

↑これが決して良いことと思ってはいないが、何故だか毎度毎度ギリギリのところで、問題が明るみになる。

 

今回たった3ヶ月の間にスリップして作った111万も、またなんとなーくその場を凌げそうな流れが出来てきた。

 

THE ローンの一本化である。

(厳密には金融機関を一本化するだけ)

 

黙って消費者金融に月32000円を4年間払い続ける気持ちはないらしい。

 

住宅ローン、車のローン、消費者金融の借り入れを1つの金融機関に集約することで、それぞれの金利が低くなるとのこと。

 

でもパッと見金利が下がったように見えて、ローン期間自体が長くなるので、結果として払う金額が増えることは当然頭にないらしい。

 

そしてパパは個人的に年収の1.8倍ほどの借金があるのに、新車の大きな車を購入しようとしてる!!

 

もうクレイジー過ぎてまたしても笑えてしまった。

 

お昼休みに、掛け合っていた金融機関から住宅ローン、車のローン、フリーローン全てOKが出た!と浮かれた喜びの電話が来た。

 

今まで私が無理のない範囲で住宅ローンを組み、クレジットカードの支払いも滞らずに払い、車も一括で購入し続けたんだもの、そりゃあ通るだろうさ。

 

(住宅ローン以外のローンは組まない!余裕のある生活をする!が私の個人的な信念なので)

 

パパの消費者金融の借り入れ歴以外に黒歴史はない。

 

むしろ消費者金融も大きな延滞なく、何度となく完済しているので、黒歴史どころか上客もいいところ。

 

『借りられないカラダ』どころか、

 

『めちゃくちゃ借りられるカラダ』

 

なのが、現在のパパの姿なのだ。

 

なんかまた一気に消費者金融と縁を切れて、パパが気持ち的に晴れ晴れとしてしまうのってどうなんだろう?

 

普通なら

 

「よし!心を改めて1から頑張ろう!」

 

と思って再起を図るし、私なら間違いなくそうするけれど、

 

ギャンブル依存症のパパの場合、何度となくこういう場面になって

 

「1から頑張る!もうしない!」

 

と自分自身に誓っても、結局何度でも同じこと繰り返すからなー。

 

正直、この言葉に何の期待もしていない。

 

今回は周りが尻拭いして『また借りられるカラダ』にした訳ではなく、自分で策を練って『また借りられるカラダ』にしちゃってるんだから、もうどうしようもないよね。

 

個人的にはパパの問題がなければ、子供達みんなを乗せて+荷物も乗せれる大きな車は嬉しいし、休日にみんなでキャンプに出かけたり、ドライブしたり、家族の幸せの象徴のようなイメージすらある。

 

でもギャンブル依存症者の妻である以上、手放しで喜べない。それが現実。