パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

子供達の通帳-前半-

2013年5月。

次女を出産する10日ほど前、出産時期と給料日が重なるため翌月の生活費の引き落とし分を先に各銀行へ入金しようと、最寄りの某銀行へ。

 

丁度その頃、長男と長女が生まれてからのお祝いや頂いたお年玉、少額ながら2人に毎月貯めていた「貯金専用」の通帳が見当たらないので、再発行しようかなと考えていた。

 

一応作ってあったキャッシュカードを持って銀行へ行き、何気なく残高を確認したところ、2人とも思ったよりも残高が少ない。

 

「??????」

 

おかしいなぁと思ったけれど、通帳がないので記帳する事が出来ない。

 

早速、窓口へ行き通帳を再発行したいことと、なんだか残高が少ないということ伝えた。

 

銀「ご家族が引き出されたんじゃないですか?暗証番号のわかる身近な人が引き出していると言うのはよくある話なので。。」

 

私「(ご家族??身近な人??子供達の貯金専用の通帳なのに??)」

 

当時全くと言っていいほど旦那を疑っていなかった私はそう思いながら、私がどこかで子供達の通帳を落としてしまって他人に使われてしまったのかもしれないと考えていた。

 

誰が引き落としているかまでは調べられないけれど、どこのATMで引き落とされたかは1週間ほど、費用も1000円で調べることが出来るとのことで、早速調査をお願いすることにした。

 

もちろん調査結果が出る間、パパにも「長男と長女の通帳から不明な引き落としがあるんだけれど、何か知らない??」と問いかけていたが、答えは決まって「えー!俺は全くわからないなー。どうしてだろうね??」と、心配している様子で話していたので、私も「誰かに引き出されたのかなー。早く解決して安心して出産したいなぁ。。」なとど話していた。

 

それから1週間。。

 

自宅に封書が届いた。

すぐに開封し、1万、2万単位で頻繁に引き出された記録と共に、同じATMの識別番号が並んでいた。

 

その番号を銀行へ伝え、使われていたATMがどこなのかを教えてもらった。

 

すると9割使われていたのは、パパの会社に1番近い銀行のATM。数回使われていたのは、パパの会社近くのスーパーの中にあるATMだった。

 

犯人は1人しかいない!!と思い、本当に信じられない気持ちになったけれど、以前パパの会社内で誰かが財布からお金を抜き取っていて、被害に遭っている人が結構いるという話も聞いていたので、もしかしたら私がパパの車に子供達の通帳を忘れて、それを誰かに盗まれたのかな。。という気持ちが沸き起こったり、とにかくパパが帰って来て、その書面を一緒に確認しないことには始まらないと、パパの帰りを待つことにした。