パパはギャンブル依存症

依存症者を抱える家族の話

理想と現実

現実を突きつけられた瞬間、理想を抱いていたことに気がつく。

 

2017年5月に発覚した最大の借金が、パパにとっても私にとっても周りにとっても最大の「底つき」だと思っていたのが、どうやらパパだけは違ったらしく、2017年11月からたったの2ヶ月ちょっとで更に80万もの借金を作っていた。

 

我が家の生活費3ヶ月分。。

 

現在6人目の子を妊娠中で、来週には帝王切開が決まっている。

 

遡るとこの子がお腹に来てくれたのは、パパの借金が発覚したかしないか位の頃。

 

妊娠に気がついたのは、夏頃だった。

 

まだまだ離婚も視野に入れていたし、自分も人生初の精神科へ通い始めていたところで、その頃はパパの浮気相手のゴタゴタもあったりと、初めて少しだけ出産を迷ってしまった。

 

というのも、私は個人的に子供を沢山産みたい気持ちが強かったけれど、最大の借金からギャンブル依存症から浮気発覚等々。。パパが様々な問題を巻き起こしたものが片付いていない状態だったので、今この状況で産むべきではないんじゃないか。。と周りの目を気にして悩んでいた。

 

それに5人目の子を産んだ時に、その直前のパパの借金のゴタゴタから義実家から「おめでとう」の言葉もなかったトラウマも蘇っていた。

 

こうやって迷いに迷った時は、余計なものをトコトン削ぎ落としてシンプルな自分の気持ちに従うように心がけていて、色々と削ぎ落としていった結果、

 

『途中で離婚しても、誰にも祝われなくても、産んで後悔することはない』

 

と、強く思えたので迷いを捨てて出産を選んだ。

 

一応、5人の子供達にも妊娠してることは伏せた状態で「もしももう1人、うちに赤ちゃんが生まれたらどう?」と聞いてみたところ、

 

「嬉しいー♡」

「妹がいいなぁ♡」

 

などなど、みんながそれぞれ歓迎の言葉を言っていた。

 

これは母子家庭になっても大丈夫!と心強く感じたことも、出産を決意出来た要因だった。

 

そんな中でも、私はやっぱり心の何処かで、

 

『パパが回復して自分を振り返って「今まで苦労かけてごめんね」くらいのスタンスで、父親としての自覚を持って、頼れる男に変身して、今までを取り戻すくらい私も子供達も幸せにしてくれるんじゃないか』

 

と期待して理想を抱えていた。

 

けれど現実に待っていたのは。。

 

「(ギャンブル依存症は)子供が生まれようと関係ない」

 

と、悪びれもせず言い放たれ、

 

最大の借金からたったの数ヶ月で盛大にスリップ(再発)したのに、

 

「まさか自分がスリップ(再発)するなんて思ってもみなかった」』

 

と、これまた理解不能なことを本気で言えるようなパパの姿だった。

 

私は何も見えてないんだな。

 

理想を抱きすぎて、未だに現実が全然見えていないんだとブログを通して感じる。

 

つい最近。。

 

「AC(アダルトチルドレン)を抱えている人に、空想癖が多い」

 

という話を聞いたばかりなのだが、その『空想癖』が、まさに「普段の自分」のことで笑った。

 

あまりに自然な幼い頃からの日常過ぎて『空想癖』を、普通に受け止めていたのだが、どうやら違うらしかった。

 

幼い頃に機能不全家庭で育ち、辛い現実から逃れるために身につけたものらしいのだが、それがまさに今の私の状態に繋がっている気がした。

 

AC(アダルトチルドレン)は克服したと思っていたが、今まさにパパにとの結婚生活の中でAC(アダルトチルドレン)の自分が、辛い現実から逃れるために一生懸命に空想の世界を作り上げてる気がする。

 

そして。。

 

『自分の人生を生きたことないでしょ!』

 

と、私に言い放った人生初の精神科医が、

 

『今までは努力しなくても才能で苦労も乗り越えていた。これからは努力して自分の人生を生きてください』

 

みたいなことを言っていたのを、思い出した。

 

私は努力しないとすぐに辛い現実を見つめられずに空想の世界に逃げてしまう。

 

空想の世界にいると楽しいし幸せな気がしちゃうけれど、全然『自分の人生』を生きらてないんだ。

 

私は努力しないと『自分の人生』を生きられないんだ。

 

それが現実なんだと一連の流れで悟った。

 

もうパパへの無意識の理想は捨てて、ただただあるがままを受け入れて、私自身は『自分の人生』を生きる努力をしなくちゃと強く感じた。